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【NOSTブログ‣2026年5月 第3回】「担当者任せ」を脱し、ワクワクするプロジェクトを組む

健康経営優良法人の認定マークを取得することを目的とした標準的な健康管理の展開(1.0)を越え、自社らしい本業と連動した「健康経営2.0」へのアップデート。

実行の最大の障壁は「体制」にあります。

産業保健スタッフに経営戦略を求め、経営企画に健康管理の細部を求める…。

この役割のミスマッチが、多くの企業の足を止めています。

2.0への不連続な飛躍を遂げるために、今こそ体制をリデザインしましょう。


目次

  1. 産業保健の孤独を解消する「役割分担」
  2. 経営企画・人事を巻き込む横断体制
  3. 「ゼロからイチ」を作る外部活用のススメ
  4. まとめ:不連続な健康経営2.0の世界へ

1. 産業保健の孤独を解消する「役割分担」

産業保健スタッフが一人で申請書(調査票)を作成し、周囲との温度差に「浮いている」と感じてしまう孤独な状況が見られます。

彼らの本分は、専門性を活かした「健康管理」という基盤整備です。

ここに経営企画や人事が加わり、健康経営を「人的資本投資」として位置づけ直すことで、産業保健スタッフの活動は健康経営の土台を支える重要なピースとして再定義されます。

2. 経営企画・人事を巻き込む横断体制

健康経営は、人的資本経営そのものです。

経営企画のミッションは自社の経営戦略達成への貢献であり、人事部は社員のエンゲージメント向上の主幹業務です。

部門間のセクショナリズムという壁を壊し、健康経営投資が将来の成長戦略にどう寄与するかをステークホルダーに開示・対話する経営活動として捉える。

この横断的な視点が、組織に「本気度」をもたらします。

3. 「ゼロからイチ」を作る外部活用のススメ

健康経営2.0の設計図である「各社各様の戦略マップ」は、正解のないゼロからの挑戦です。

他社の戦略マップを真似ても自社の戦略マップにはなりません。

そうはいっても、自社内だけで検討すると、どうしてもこれまでの「1.0(標準化された産業保健の項目)」に引きずられがちです。

ここで有効なのが、外部の視点です。

NOSTのような第三者が、経営と人事で培ったノウハウを活かして「たたき台(ゼロからイチ)」を提供することで、企業は「1から2」を作るステップへショートカットできます。

今まで社内になかった気づきには外部の視点を活用し、「あ、そういうことね」「それならこうしたらもっと自社らしくなる」という、現場にフィットした現実解へとブラッシュアップしていく。

外部の目を入れることは、企業規模を問わず、自社の姿を客観的に捉え直し、本質的な変化を起こすための「賢い選択」となります。

4. まとめ:不連続な健康経営2.0の世界へ

健康経営2.0の世界は、「健康経営度調査票」の記入・提出も中心とした義務的な手続きの世界ではありません。

日本企業を元気にし、そこで働く人々が情熱を持って没頭できる環境を、自らの手で創り出すワクワクする挑戦です。

もちろん、健康管理(産業保健)のPDCA活動は、健康経営を支える土台として重要です。

しかし、不連続な2.0の世界では、自社の社員に向けた健康管理に留まらず、経営者にとっても、従業員にとってもWin-Winな自分事の取り組みになることはもちろん、自社の全てのステークホルダーから尊敬される会社になることを目指すステージです。

  • 資本市場(投資家・銀行など)には、「将来の成長に向けて戦略的に社員に投資している」と自社の人的資本投資への信頼を勝ち取る。
  • 労働市場(求職者・現職者)には、「知人にこの会社を勧めたい」と思われる成長の場があることへの信頼の好循環を生み出す。
  • 競争市場(顧客・取引先・業界)には、自社の経営戦略と結びついた健康経営を通して活き活きと働く姿そのものが、「あの会社なら取引したい」という信頼につながる。

そんな、健康経営2.0の世界へと、一緒に歩み出しませんか。


5月度の連載を振り返る「編集後記」も公開しています。私たちがなぜ標準的な健康経営(1.0)から、自社ならではの経営戦略としての健康経営(2.0)にこだわるのか、その想いを綴りました。
ぜひ、ご一読ください。