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「心理的安全性の作り方」の実践セミナーを開催しました

当社代表が、2024年2月28日、東京都の外郭団体のオープンイノベーションフィールド多摩で心理的安全性について講演しました。

心理的安全性とは、チームの中でお互いに気兼ねなく意見を言えて、失敗から学び、新しいアイディアが歓迎される職場環境です。

イノベーションを生み出すための職場環境であると共に、社員のエンゲージメントを高めて離職率を下げる効果もあります。

当日は、「職場活性化のための心理的安全性の作り方」について、以下の内容でワークセッション形式で参加者と対話しながらセミナーとなりました。

  • 心理的安全性とは
  • 心理的安全性の必要性
  • 心理的安全性の高め方
  • 心理的安全性の障害
  • 心理的安全性の調査方法
  • 全体のまとめ

Learning is one thing, Doing is another!

当社の研修ワークショップの特徴としている「しっかりと腹落ちした理解をしていただいた後は、自社内で実践できるようになっていただくこと」を、この日のセミナーでもゴールとしました。

社内で活用できる実用シート満載

参加者が会社に持ち帰って展開できる「心理的安全性に関する意識調査シート」と活用方法の他にも、「心理的安全性を高めるための行動分析シート(現状とありたい姿のギャップ)」など、実用的なツールをお配りしました。

参加者の皆様にお願いしたこと

セミナー終了後に、ご自身の会社に戻って、次の2つのことを実践していただくことをお願いしました。

実践①

1つ目は、「心理的安全性に関する意識調査シート」を使って、社内の心理的安全性の状況把握をしていただくことです。

特定のチームが高い・低いというチーム間の比較に加えて、施策の前後で上がった・下がったという時系列での比較を継続していただくことで、「見える化」をしていただくことが大切です。

実践②

2つ目は、自社にとっての心理的安全性を、わかりやすい言葉に変えてポスターを作ることです。

ポスターを作るための素材は、「心理的安全性を高めるための行動分析シート(現状とありたい姿のギャップ)」に加えて、自社の働き方、大切にしたい価値観(ミッション・ビジョン・バリュー)なども大きく影響します。

そのためのアプローチなども当日のセミナーで共有させていただきました。

参加者の皆様からの質問・反応

セミナー当日は、活発な質問をいただきました。ここでは、その中の一部を共有させてただきます。

【Question】
マネージャーがチームの心理的安全性を引っ張っていくためにも、お互いを理解し合う意味で、飲み会などは有効でしょうか?

【Answer】
まずはマネージャーの意識転換が大切です。プレーイングマネージャーから監督・コーチにと役割を変えることです。
監督・コーチは自分でもプレーできるもしれませんが自分ではプレーしません。メンバーとしての仕事はどんどんメンバーに移すことで自分は監督・コーチの役割に徹する。
自分の方がスキルや専門知識があるから、メンバーに任せずに自分でやってしまうマネージャーは、メンバーのチャレンジ機会を奪い、「私は信頼されていない」という感覚をメンバーに持たせてしまいます。
マネージャーは監督・コーチとして、チームのメンバーが成果を達成するための支援をすること。従来の上司と部下の飲み会に戻るのではなく、こうした役割をきちんと整理した上で、お互いを理解し合う機会があれば良いですね。
また、職場で心理的安全性について勉強会を開いた後で、社員食堂なので軽いアルコールを入れた意見交換の場を作るといったやり方もどうでしょう。

【Question】
心理的安全性とハラスメントの関係はどう理解したら良いですか?

【Answer】
ハラスメントは心理的安全性が低い職場で起きる傾向が高いです。心理的安全性を高めることは、ハラスメントを防止するための土台となります。
昨今の報道で、ハラスメントの内部告発が続いた会社があります。「内部告発が続くということは、告発しようとする社員がいるのだから、そうでない企業に比べたら健全なのでは?」という見方をする方もあるいはいるかもしれません。
しかし、内部告発は、心理的安全性の表れではなく、むしろ、欠如を示唆するものです。内部告発は、目撃した不正を、外部(メディア等)を通して訴えることです。
つまり、内部告発者は、相手からの報復リスクを引き受けてでも告発するしかないところまで追い込まれた状況になったということです。
懸念を外部に訴えるしかないとメンバーに思わせることが問題で、不正に気付いたメンバーは、まずは内部で報告・相談できるようにすることが本来の姿です。
「おかしい」と思ったことを素直に言えるための心理的安全性を高めることが大切です。

【Comment】
ご参加いただいた方から、次のようなご感想をいただきました。

  • 具体的で大変参考になるセミナーでした。
  • 今後、職場で、本日学んだことを活かしてみたいと思いました。
  • セミナー内容・講師の話しぶり(話術)が大変良い。 

ぜひ、皆様の会社・団体でも

当社では、同様の内容で「心理的安全性ワークショップ」をご用命に応じて、お客様ごとに対応しています。

個別のワークショップでは、さらに時間を取って、ご依頼いただいた会社・団体に応じた心理的安全性ポスターの作成にも入り込んでガイドさせていただくほか、ワークショップ後のフォローアップとして、定期的な心理的安全性の調査分析、コンサルティングなどにも対応させていただきます。

ぜひ、お声がけください。詳しい資料はコチラからダウンロードできます。