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当社代表が「明日の起業家」に向けて講演しました!
当社の代表(橘田孝)が、東京都が主催する創業支援機関である「TOKYO創業ステーション」からの依頼を受けて、これから起業を志す方に向けての起業セミナーで、NOSTの起業の想いとこれまでの歩みを熱く語りました。
100人の募集枠の上限での事前申し込みをいただき、とても高い関心をいただきました。
当日(2022年5月17日)は、立川のGreen Springs内にある東京都の創業支援施設「Startup Hub Tokyo」から、オンラインでのライブ配信で、起業のアイディアから事業計画書を経て、実際に起業したプロセスを支えた『起業することの意義とは』というテーマでお話しさせていただきました。
当日参加いただけなかった方への共有の意味も含めて、当日の資料も交えながら時系列で再現するスタイルでご報告します。
オープニング(当日の視聴者紹介)
「初めから知っておきたかったことを、当時の自分が出来ていなかったことも棚上げして話します。」という一声から講演はスタートしました。
続いて、「オンラインという環境でありながらも、視聴者を巻き込んで、双方向での一緒の空間を作りましょう」と、自己紹介に続いて「視聴者紹介」へと続きました。
当日一緒に視聴する参加者は、すでに起業すみの方(12%)も含め、70パーセントが起業の意思を固めた熱い想いの方が集まってるという状況を共有しました。
一方で、事業計画書の作成に取り組んだ方は30パーセントに留まるという現実も。
「想い」は先行するものの、第三者に対して自身のビジネスを客観的に説明する根拠としても、そして、自身のPDCAを展開していく上での拠り所としても重要な「事業計画書」への落とし込みが苦手であるという悩みを持った方が大半であることを共有しました。
この「想いを形にする壁」を一緒に越えて行くところを意識して講演を進めていくことにしました。
対話しながらの進行(投票)
講演の中心部分は、オンライン(Zoom)の投票機能を使って、その場で視聴者に質問を頻繁になげかけながら、参加者一人ひとりがご自身のポジションを意識いただきながら参加いただくことに留意しました。
例えば、「イケているアイディアを思いついたらどうするか?」という投票では、3分の1ぐらいの方がマネされることを気にしてオープンなディスカッションには抵抗感があるという反応を返していただきました。
続いて、「ビジネスのフレームワークをどの程度知っているか?」という投票が続きました。
やるべきことの絞り込み(優先すべきこと)
ビジネスフレームをあれも使うよりも、まずは、シンプルな2軸で自分が社会に提供していきたいと思っている商品・サービスの位置づけ示す「ポジショニングマップ」を描き、それを元にできるだけ多くの人と語りながら修正していこうという提案を投げかけました。
「ポジショニングマップ」は、起業前のアイディア整理だけはなく、起業後に壁にぶつかった時にも、なぜ壁にぶつかっているのか、そこから先に進むべき方向を見つけるには2軸をどう見直したら良いのかという「ピボット」にも役立つことを、NOSTの実例も通してお話しました。
誤解を恐れずに言えば、「ポジショニングマップ」を真剣に作る過程で浮かんだことは、様々なビジネスフレームの中に書き写すことができ、かつ、一貫したものを描くことができます。
「ポジショニングマップ」の見直しを繰り返すことで、自社の商品・サービスの差別化や提供すべき付加価値も見えてきます。
そして最終的には「事業計画書」にまとめることができます。
当日は、NOSTの実例を使って「ポジショニングマップ」と「事業計画書」のポイントを解説しました。
「事業計画書」は、第三者(投資家や融資先など)に対して自社のビジネスを説明するエビデンスであり、起業家自身がPDCAを展開するため基盤となります。
そして、以下が描かれることがポイントであると力説しました。
- 何をどう売るビジネスなのか?(結論)
- どうしてあなたがやるのか?(創業によって解決する社会的課題)
- どうしてあなたのビジネスが選ばれるのか?(差別化)
- どうやってビジネスを回すのか?(ビジネスモデル)
- 経営計画(ビジネスをモニタリングするKPIとロジック)
お役立ち情報の共有(ティップス)
「事業計画書」のポイントに続いて、起業の過程で役立つ外部サービス(無料を含む)の特徴と使い方についても経験に基づいて話しました。
まとめ(クロージングメッセージ)
そして、「まとめ」として、以下の3枚のスライドで締めくくりました。
1枚目のスライドでは、「起業の準備」→「起業着手」→「起業後」の各ステージで大切なことのポイントと、もう一度起業するとしたらこうした方が良かったという話をしました。
2枚目のスライドでは、想いを形として示すことの大切さを語りました。(SUBARUの例と対比したのは、代表の橘田がスバリストだから!)
最後の3枚目は、代表の橘田が大切にしている諺を紹介しました。
最初の諺は、一見すると仲間の大切さを説いているようにも読めますが、早く進めるべき時にはひとりでやることの大切であるという双方の使い分けを説いているメッセージとして大切にしていると話しました。
最後の諺は、自分の想いやアイディアを思考に留めずに言葉にすること(→誰かにマネされるということも恐れずに。市場に出ればマネされることは避けられない。アイディアの段階から言葉や形にして周囲に示す。)、行動として繰り返すこと、信念を持って自身の使命として取り組むことの大切さを説いているメッセージとして大切にしていると話ししました。
そのことが、壁にぶつかっても折れない「起業の想い」を持ち続けることができるというメッセージで締めくくりました。
いただいた感想(反響)
講演終了後、視聴者の方々から以下のような声をいただきました。
- 実体験に基づくお話しは解りやすく、迫力がありました。
- 実践につながるリッチな話でした。
- ピボットについて質問しましたがお返事も明快でした。
- ピボットの重要性に気づきました。
- 起業の全体像が判りやすく説明されていました。
- 知らなかったフレームワークを知れて勉強になりました。
- お役立ち情報もとてもわかりやすかったです。
- 講師の方がStartup Hub Tokyoの先輩だったので自分もどんどん活用して進めていこうと思えました。
- 柔軟さの大切さに気付きました
- 事業計画書のポイント・内容を教えていただいて良かったです。
- スライドがとても見やすくて解りやすかったです。
こちらこそ、当社の起業の想いとその歩みを振り返ることができ、これから起業を志す方と一緒にエネルギーを高め合うことができた貴重なお時間をいただきました。
この場を借りて御礼を申し上げます。