【特設サイト】『健康経営戦略フロー図』の使い方・事例紹介

NOSTでは、経営者と従業員が自社の戦略を語り、信頼を勝ち取るための『健康経営戦略フロー図』を無償公開しました。

このサイトでは、健康経営戦略フロー図の使い方のガイドラインや事例を順次公開していきます。

健康経営を「事務作業」から「3つの市場を動かす物語」へ。健康経営戦略フロー図と、資本市場・労働市場・競争市場を示す紹介画像

■ 目次 ■

  1. なぜ、今「自社の戦略を語る道具」が必要なのか?
  2. 「標準的な健康管理」を土台に、「経営方針」の実現を積み上げる
  3. 「3つの市場」に対し、経営者と従業員が主役となって語る「成長ストーリー」
  4. NOSTがこの「健康経営戦略フロー図」をご提案できる理由
  5. 利用方法のご案内と「共に創る」ことへのお願い

1. なぜ、今「自社の戦略を語る道具」が必要なのか?

「健康経営」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか?「社員の健康診断やストレスチェックをしっかりやること」と考える方も多いでしょう。もちろんそれも大切ですが、それは本来の「健康経営」の一部、いわば「基盤」の部分です。

本当の「健康経営」とは、会社の将来の成長のために、かけがえのない財産である「働く人」に投資すること(人的資本投資)です。 会社が目指す「ありたい姿」である経営方針の実現に向けて、社員が心身ともに、そして社会的に満たされた状態(ウェルビーイング)で、自社が求める最高のパフォーマンスを発揮すること。それは会社も社員も共に元気にするWin-Winの信頼関係の構築にもつながります。

NOSTは、こうした本質的な健康経営を通じて「日本中を元気にしたい」という想いで活動してきました。

現在、健康経営優良法人認定制度の普及により、多くの企業で「戦略マップ」が作成されるようになりました。ここからさらに一歩、自社ならではの経営の想いを、戦略マップの中に表していくことが、これからの実践の課題だと、当社は考えています。

健康経営ガイドブック2025に公開されている戦略マップのフレーム

<健康経営ガイドブック2025に公開されている「戦略マップ」のフレーム>

私たちは、戦略マップの真意である「経営戦略との連動」をさらに加速させ、「経営方針を起点とした、自社ならではの物語」を語り合うための道具として、『健康経営戦略フロー図』を無償公開しました(2026年4月1日:PR TIMESに掲載)。

NOSTが公開した健康経営戦略フロー図。左に経営方針からKGIまで、右に施策からKPIまでの流れを描く

<NOSTが公開した「健康経営戦略フロー図」>


2. 「標準的な健康管理」を土台に、「経営方針」の実現を積み上げる

経済産業省がリードする認定制度は、健康管理を経営視点で取り組むための指針となり、企業の健康水準を大きく底上げしてきました。どの会社も守るべき項目の実施状況を可視化することは、産業保健の分野において極めて重要な役割を果たしています。

一方で、本来の「経営」とは、各社で異なる経営方針を達成することにあります。経営方針が異なれば、そこで必要とされる人財や投資の内容も、自ずと「100社100通り」になるはずです。 NOSTが提唱する『健康経営戦略フロー図』は、制度による標準化を土台としつつ、自社の戦略を具現化するための「双方向の設計」を取り入れています。

健康経営戦略フロー図の構造。左側のバックキャスティングと右側のフォアキャスティングが、中央のKGIで出会う

自社の経営方針を実現するために、どのような人財が、どのような状態で活躍している必要があるのか。その理想像から逆算して、健康経営の設計図を描きます。

  • ① 経営方針: 自社が目指す「ありたい姿」や競争優位の源泉を定義します(パーパス、中長期ビジョンなど)。
  • ② 健康経営の推進方針: 経営戦略を実現するために、社員(および組織)を導いていく方針を固めます。
  • ③ 健康経営の目標: 方針に基づき、具体的にどのような組織・個人を目指すかのゴールを設定します。社員が体感できるレベルまで落とし込んだ「状態目標」です。
  • ④ アウトカム(KGI): どのような組織・個人を目指すかの達成度を測るための重要指標です。

日々の施策(投資)が、具体的な行動変容や成果にどう繋がっているか。右から左へ、足元からの積み上げを可視化します。

  • ⑤ インプット(施策): 経営方針の実現に資する具体的な投資(教育や環境整備など)を実行します。
  • ⑥ アクティビティ(行動変容): 施策の結果、社員の意識や行動がどう変わったかを捉えます。
  • ⑦ アウトプット(KPI): 行動変容がもたらした具体的な成果を、指標として測定します。

左右の流れは、中央の「④ アウトカム(KGI)」で出会います。 「左側からの理想」と「右側からの実績」をこの地点で常に検証します。もし施策がアウトカム(KGI)の達成に寄与していないと判断されれば、それは「手段」でしかないため、躊躇なく入れ替え、改善していきます。この独自のPDCAを回し続けることで、健康経営を本業を強化するための「経営戦略」そのものへと昇華させます。

当社は、健康経営を、役割の違いに応じて4層に分けて考えています。第1層は企業価値向上(経営層)、第2層は健康風土醸成(風土改革チーム)、第3層は健康課題解決(産業保健チーム)、第4層は認定申請(事務局)です。部署を4つつくる話ではなく、4つの「役割」を決める考え方です。

新しく加わるのが、第2層の風土改革チームです。風土改革チームは、経営方針を健康経営で実現する役割を担い、KGIごとに「KGIリーダー」を置いて、単年度の施策のPDCA(フロー)を回します。KGIを3〜5年後に達成した状態が、その会社らしい健康風土です。当社は、フローの積み重ねで築く資産(ストック)と捉えています。

『健康風土醸成ロードマップ』は、このPDCAを回すためのツールです。KGIごとに1枚作成し、そのKGIに属する施策を、行動変容・KPIとあわせて並べて、四半期ごとの進捗を、経営会議などでレビューします。詳しくは、健康風土事業のページをご覧ください。

健康風土醸成ロードマップの様式。KGIごとにリーダーと施策のPDCA、四半期の計画と実績を記入する

産業保健(第3層)は、健康経営の基盤です。この基盤の上に風土改革が回る、という関係を、同じフロー図に表す「進化形」もあります(下の事例のC社様)。


3. 「3つの市場」に対し、経営者と従業員が主役となって語る「成長ストーリー」

このフロー図を完成させることで、経営者と従業員が主役となって、以下の「3つの市場」に対し、自社の価値をストーリーで語れるようになります。

  1. 【資本市場(投資家・銀行)】に向けて:経営者が語る「成長の仕込み」 →「わが社は、独自の経営方針を実現するために、社員への投資をこれだけ戦略的に仕組んでいる」と提示。将来に向けた投資がなされていることへの信頼を勝ち取り、企業価値の向上へと繋げます。
  2. 【労働市場(求職者・現職者)】に向けて:経営者・従業員が語る「投資の約束」→ 経営者が「わが社のビジョン達成に向けて、あなたの成長と幸せのために投資する」と示し、従業員が「知人にこの会社を勧めたい」と語り出す、信頼の好循環を生みます。
  3. 【競争市場(顧客・取引先・業界)】に向けて:全従業員が語る「信頼の証明」 →あらゆる職種の従業員が、自社の経営方針と結びついた健康経営を通して活き活きと働く姿そのものが、顧客や取引先からの信頼に繋がります。

4. NOSTがこの「健康経営戦略フロー図」をご提案できる理由

NOSTがこのツールを通じて皆様のお役に立てると考えているのには、これまでの歩みに裏打ちされた理由があります。

  • 経営・経営企画・人事にわたる実務経験: 代表の橘田は、大手電機メーカーのグループ会社で取締役を務めた経験に加え、経営企画、人事、財務、法務等、本社部門のほぼすべてを第一人者として推進。実務の専門家として、組織変革に貢献してきました。
  • 「現場」と「経営」を繋ぐ独自の視点: 現場の活力をいかに引き出すかという視点と、それがどう会社の成長に繋がるかという経営者の視点。この両方を併せ持っているからこそ、理論に留まらない、本業の成長に直結する健康経営の形を設計できると考えています。

5. 利用方法のご案内と「共に創る」ことへのお願い

本ツール『健康経営戦略フロー図』は、多くの企業が本質的な健康経営を実践できるよう、クレジット表記(「健康経営戦略フロー図(橘田孝モデル)/ノストライフ株式会社提供」)をいただければ、ご自身の会社の健康経営には、無償でご利用いただけます。コンサルティングなどの事業として、他社への提供や販売を目的に使うこと(商用利用)は、ご遠慮ください。

【事例紹介】

3社の事例を、取り組みの入り口の違いとあわせてご紹介します。

ITエンジニアリング企業A社の健康経営戦略フロー図。経営方針から推進方針と3つの目標までを描いた例

A社様は、IT企業です。社員自身が楽しく、余裕をもって働けていなければ、お客様に感動の価値は届けられない。そう考えて、お客様の心を揺さぶる感動価値を生み出すDX集団をめざしています。この経営方針を健康経営の側から捉え直し、健康経営を「働く喜びを最大化する投資」と定義して、推進方針に定めました。

そのうえで、到達したい姿を、「心の余白」「自己効力感」「共創のコミュニティ」の3つの目標に落とし込み、「Fun & Ease(楽しさと余裕)を体現できる社員づくり」というキャッチにまとめました。

NOSTでは、A社様の担当者様から、経営戦略と、社員に対する経営者の想いをヒアリングし、企業の公開情報とあわせて、生成AIも活用して、「健康経営戦略フロー図」のたたき台をこの事例のように作成しました(NOSTの「簡易診断対応サービス」)。出てきた結果は、当社が確認・調整してからお届けしています。

老舗メーカーB社の健康経営戦略フロー図。KGIごとに施策と行動変容、成果指標を整理した例

B社様は、老舗メーカーです。グループミッションの実践を、健康経営を通してめざして、NOSTにコンサルティングをご依頼いただきました。

B社様の特徴は、フロー図づくりにとどまらず、風土改革チームの立ち上げと、KGIリーダーの活動、社内への展開まで、NOSTが伴走していることです。KGIごとにKGIリーダーを置き、社内の健康経営推進委員会のレビューを受けながら、PDCAを回しています。風土改革のプロジェクトでは、NOSTが、プロジェクト全体の進行を支える役割を担っています。

「健康経営度調査票(申請書)」にしっかりと回答するための「健康管理施策のPDCA」は、日々の産業保健活動として粛々と展開しています。そのうえで、健康経営戦略フロー図の「アウトカム(KGI)」の達成に向けた取り組みを、風土改革として進めています。

「健康経営は何のために取り組むのか?」
「自社の経営戦略の達成を確実にするための人的資本投資として取り組む」という姿勢が明確であるB社様にとって、健康経営の戦略マップ(健康経営戦略フロー図)は、経営者と従業員が共有するコミュニケーションツールです。

生活用品の卸売商社C社の健康経営戦略フロー図。風土改革チームの展開に加え、産業保健チームの重点事項を並べる構成

C社様は、生活用品の卸売商社です。「新しいリビングスタイルの架け橋になる」という経営理念のもと、人的資本投資の面で、健康経営に取り組む方針を決め、NOSTのコンサルティングで『健康経営戦略フロー図』を描き、風土改革の展開を進めています(現在も進行中です)。

C社様の特徴は、風土改革が産業保健という土台の上に成り立つことを、同じ図に明記したいという意思をもっていることです。産業保健チームの、標準的な活動に加えた「特に注力する分野」(従業員の働き方や構成、従業員が抱える課題に応じた、この会社ならではの重点事項)を、フロー図に加える検討を、現在、進めています。図の上段は風土改革チーム、下段は産業保健チームが担う内容を示しています。産業保健が、その会社の働き方や従業員の状況に合った形で整うほど、風土改革は発展しやすくなります。


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まずは、貴社の「モヤモヤ」
をお聞かせください。

100社あれば100通りの健康経営があり、抱える課題も各社各様です。
「認定はとれたが、次の一手に迷っている」「自社に合った進め方がわからない」など、モヤモヤを抱えたまま立ち止まってほしくない。
まずは頭の中を「スッキリ」と整理して、次の一歩を踏み出すきっかけにしていただきたいからこそ、
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具体的なお悩みはもちろん、思考の整理や「壁打ち相手」としてのご利用も大歓迎です。
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