当社の代表(橘田孝)が、「パフォーマンスアップを健康経営で実現する」というテーマで講演をしています。
『人を大切にする経営』にまつわる様々なキーワードへの本質的な理解を深めることで、企業が進むべき道筋を一緒に考える時間というコンセプトに基づく内容です。
ぜひ、機会があればご視聴ください。
最近では、2022年11月22日に、経営者、人事部門の責任者やメンバー、健康保険組合の関係者などに向けたセミナーとして、短期間の周知期間にも係わらず、60名近い方からのご参加をいただきました。『人を大切にする経営』への関心の高さが伺えました。
共催相手の株式会社識学様からは、これまでの共催セミナーの中で最も充実した中味だったという感想をいただきました。
参加者の方からは、正午からのオンライン・ランチタイムセミナーという参加しやすい気軽な雰囲気ながらも、中味の濃い話だったという声をいただきました。
【参加者内訳】
- 経営者:32%
- 管理職:52%
- その他:16%
【アンケート内訳】
- 非常に有益:53%
- ある程度有益:41%
- あまり有益ではない:6%
【いただいたコメント】
- 知識から解決策まで全体を通して学ぶことができた。
- 企業として押さえておくべきことが理解できた。
- 0次予防の重要性がわかった。
- エンゲージメントを高めることがメンタルヘルスの重要性につながることが理解できた。
- 知っていることもあったが整理に役立った。
- 内容が濃すぎてこの時間内では追いつけなかった。
講演の特徴

昨今、『人を大切にする経営』への注目が集まり、様々なキーワードが飛び交うようになり、『健康経営』『人的資本経営』『ウェルビーイング経営』といったそれぞれのキーワードごとのセミナーも活発に開催されています。
また、『人的資本経営時代の〇〇』という具合に、これらのキーワードを冠に付けることでの集客も行われているといった”バズワード化”も見受けられます。
一方で、全体を俯瞰して、相互の関係を理解して、企業が取り組む道筋を考える機会は、果たしてどれだけあるでしょうか?
NOSTのセミナーは、『人を大切にする経営』にまつわるキーワードの本質について考え、それぞれのキーワードの関係を整理して、そこから企業が取り組む道筋を一緒に考える時間としてお役立ていただけます。
全体を理解するカギ
NOSTでは、『人を大切にする経営』にまつわるキーワードを理解するカギは、産業保健の現場において新たな視点として提言されている『ポジティブメンタルヘルス』にあると思っています。

『ポジティブメンタルヘルス』は、『0次予防』とも言われます。
疾病症状がある方などの一部の従業員を対象にする(=ハイリスクアプローチ)のではなく、全員を対象にする(=ポピュレーションアプローチ)取り組みの中で、この組織では「率直に意見が言える(認められている・居場所がある・支え合える)」という『心理的安全性(→社会的な健康)』の下で心と体コンディショニングケアを通して、組織全体での健康のベースアップをはかることが大切です。
まずは、現場視点での変化をしっかりと捉えてから、経営レベルでの取り組み方への視点を移していきます。
キーワードの整理
次に、NOSTでは、『人を大切にする経営』にまつわるキーワードを整理するにあたっては、”理解を深めるために着眼したいポイント(本質的な考え方)”のレベルまで掘り下げて、皆様と一緒に考えることを大切にしています。

企業が取り組む道筋(提言)
さらに、NOSTでは、『人を大切にする経営』にまつわるキーワードを理解・整理した上で、企業が取り組む道筋を次のように提言しています。
- 守りの健康から攻めの健康
- 積極的にポジティブメンタルヘルスに取り組むことで、健康管理の現場における攻めの活動を強化する。
- 健康経営への取り組み
- 産業保健の現場での取り組みレベルから、経営者が率先して戦略的な健康づくりの土台と施策の整備を進めることで、経営の仕組みとしての取り組みレベルへと引き上げる。
- 人的資本経営への統合
- 健康経営への取り組みをベースとして、さらに、人材育成・活用(配置・登用)に向けた取り組みを展開することで、人的資本の価値の最大化をめざす。
- ウェルビーイングの追求
- 健康経営や人的資本経営としての取り組みは、従業員の肉体的・身体的・社会的な健康の維持・増進に結び付いていることを検証する。(認定取得にのみ注力するといった企業の論理での取り組みは、ウェルビーイングを追求する取り組みとは言えない。)
- Well(健康)がBeing(状態化)するためには、一過性の取り組みではなく、習慣化していることを検証する。
- 整理・検証・開示
- フレームワーク(=健康経営優良法人認定基準・ISO30414)を使って、自社の取り組み内容を整理・検証(PDCA)し、開示する。(統合報告書や人的資本レポートに留まらず、HPも活用して、広く社外に向けて開示していく。)
- 社内への開示
- 従業員に向けた開示に注力する。(従業員のウェルビーイングに貢献していることの従業員の声を通して検証する。)
- 企業と従業員との双方向での対話を通して、エンゲージメントを高め、”知人に薦めたい会社”になることをめざす。
まとめ

『人を大切にする経営』という新たな航海に旅立つ船のキャプテンとしての経営者は、産業保健という現場での活動の埠頭から『ポジティブメンタルヘルス』という船員を乗せて、従業員のコンディショニングケアを通して組織全体の健康のレベルアップを図る『健康経営』という島をめざし、その島で得た従業員の健康(コンディショニング)をベースとして、人材育成や活用(配置・登用)をはかるという取り組みを展開することが大切です。
従業員がパフォーマンスを上げるためには、人材育成・人材活用だけでは足りず、従業員の健康(コンディショニング)が、単なる病気ではないというレベルではなく、肉体的・精神的・社会的に健康であるとい状態を習慣化して整えていくことが大切です。
経営者の皆様がこうした『健康経営』の本質をご理解いただくことで、はじめて、従業員のパフォーマンスがあがる経営が中長期的に実現するということを、NOSTでは繰り返し語っています。
経営者ご自身の方はもちろんのこと、経営者に理解を深めてもらいたいと願う人事部門などの方々とも、ぜひ議論を深めさせていただきたいと思います。
※ご関心のある方は、NOSTのHPの「お問い合わせ」から、『無料コンサルティング希望』と書いてご連絡ください。個別に対応させていただきます。
※今後もセミナー等で同様のお話しをいただいただきます。また、ブログ等でもNOSTの提言をお届けさせていただく予定です。